「せっかく書いた文章を、保存せずに閉じてしまった」。そんなときは焦りますよね。Wordには作業内容を回復する仕組みがありますが、必ず最後の一文字まで戻せるわけではありません。
まずは一度も保存していない文書か、保存済みの文書に加えた変更か、突然終了したのかを分けます。状況に合う場所を探すと、同じ操作を繰り返さずに済みます。
この記事は主にWindows版のデスクトップ用Wordを対象にしています。ブラウザ版やMac版は表示や手順が異なります。ごみ箱から削除済みファイルを戻す方法とは別の案内です。
閉じてしまった状況を確認しましょう
保存されていない文書の一覧を確認
元の文書の管理画面を確認
Wordの回復画面を確認
いま残っている文書を守る
Wordがまだ開いていて文章が見える場合は、まず保存を試してください。保存場所が分からないときは「名前を付けて保存」で、分かりやすいフォルダーと名前を選びます。
すでに閉じてしまった場合は、いつ、どのように終了したかを思い出します。「保存しない」を選んだのか、電源が切れたのかで確認する入口が変わります。
同じ名前の古い文書が見つかっても、すぐに削除しないでください。元の文書と回復した文書を比べられるよう、残しておきましょう。回復用データを消す可能性のある一時ファイルの清掃も、確認が済むまで控えます。
回復用の記録がある場合に戻せる
Wordの自動回復は、一定間隔で作業中の情報を残す機能です。設定や終了した状況によって記録が残っていない場合があり、最後に入力した部分まで戻る保証はありません。
画面上部の「自動保存」と、自動回復は同じものではありません。「自動」という言葉が見えても、すべての文書が常に保存されているとは決めつけず、実際に残っている内容を確認します。
復元の一覧に何もなくても、操作の失敗とは限りません。何度も再起動するより、文書の保存歴と終了時の状況を整理して、次の確認場所へ進みましょう。
未保存の文書と回復画面を確認しましょう
未保存・文書管理・回復画面を確認
更新時刻と必要な文章を比較
元のファイルを残し、保存先も確認
一度も保存していない文書を探す
Wordを開き、「ファイル」→「情報」→「文書の管理」→「保存されていない文書の回復」を選びます。表示される項目名は、Wordの版や画面によって多少異なります。
候補が表示されたら、日時や名前を手掛かりに一つ開きます。「文書1」のような名前でも、探している文章が入っている可能性があります。名前だけで不要と判断せず、中身を見てください。
必要な内容があれば「名前を付けて保存」を使います。たとえば「案内文_回復確認」のように、元の文書と見分けられる名前にすると比較しやすくなります。
保存した後は、そのフォルダーからファイルを開き直し、文章が残っていることを確認しましょう。回復画面で見えただけの状態と、普段使える場所に保存できた状態を分けるのがポイントです。
保存済みの文書で、最後の変更だけ失った場合
元の文書を開き、「ファイル」→「情報」→「文書の管理」を確認します。「保存しないで終了したとき」などの表示が付いた候補があれば開き、必要な変更が含まれているか読みます。
候補画面の「復元」は、それまで保存されていた版を置き換える操作です。新しそうだからという理由だけで押さず、元の内容も残したい場合は別名のコピーを確保してから判断してください。
日付が新しくても、必要な段落がすべて残っているとは限りません。書き直した見出し、末尾の文章、表の数字など、直前に編集した場所を重点的に比べましょう。
突然終了した後に回復画面が出た場合
Wordを再び起動すると、回復できるファイルがある場合に「ドキュメントの回復」の画面が表示されます。候補が複数ある場合は日時を見て、それぞれの内容を確認します。
必要な候補を開き、分かる場所へ保存します。ほかの候補が必要か判断できないうちは、削除する選択を避けましょう。あとで確認できるよう残す選択肢が出た場合は、画面の説明を読んで選びます。
回復画面が出ないからと、何度もWordやパソコンを強制終了する必要はありません。未保存の文書の一覧も確認し、見つからなければ次の相談材料をまとめます。
見つからないときの相談と、保存の習慣を整えましょう
古い保存版や送付済みのコピーを探す
保存歴・終了方法・試した操作
最初の保存と作業途中の保存
どこまで失ったかを整理する
回復候補がない場合も、以前にメールへ添付した文書、別のフォルダーに保存したコピー、印刷した原稿が残っていないか確認します。これは未保存データの復元とは別ですが、書き直す範囲を減らせる場合があります。
OneDriveなどに保存した文書なら、利用中のサービスのバージョン履歴が判断材料になることもあります。ただし、一度もクラウドへ保存していない文書が、履歴に残るとは限りません。
会社の文書は、個人のクラウドや知らない復元サイトへアップロードせず、管理者に相談してください。確認画面の写真を送るときも、氏名や顧客情報が写っていないか見ておきましょう。
次からは、書き始めに名前を付ける
新しい文書を開いたら、短い文章を書いた時点で保存場所と名前を決めます。「どこに保存したか」を後から探さずに済み、作業途中も上書き保存しやすくなります。
Windows版Wordでは、作業の区切りにCtrlキーを押しながらSキーを押すと保存できます。自動回復の設定だけに頼らず、長い段落を書き終えたときや席を離れる前に保存する習慣が役立ちます。
設定を確認する場合は「ファイル」→「オプション」→「保存」を開き、自動回復に関する項目を読みます。自動回復用データを保存する設定が有効かを確認してください。間隔を短くしても完全な復元を保証する機能ではなく、変更してから過去の未保存文書を取り戻せるわけでもありません。
分からない画面のまま相談して大丈夫です
相談時は、Wordの種類、最後に文章が見えていた時刻、一度でも保存したか、終了時に押したボタンを分かる範囲でお伝えください。難しい用語を使わず「閉じるときに保存しないを選んだ」で十分です。
ITクラークへのお問い合わせでは、文書の探し方や保存場所の整理もご相談いただけます。復元できるかは残っているデータ次第ですが、まずは現在の画面と状況を一緒に確認しましょう。
関連するお困りごと:文書の保存・操作についてのご相談
確認に使用した公式情報
Microsoft:Wordファイルの以前のバージョンを回復する
Microsoft:Wordのファイルと文書を回復する
Microsoft:自動保存とは
※アイキャッチはAIで作成したイメージです。実際のお客様・スタッフの写真ではありません。図解は確認の流れを示したもので、実際の操作画面とは異なります。

コメント